アメリカのナスダックの行方

ナスダックのチャートから読める行方について書いてみたいと思います。
前にナスダックこそ世界の経済の先端が、そのチャートに刻まれると述べたことを憶えて
おられますか。
特に景気予測に一番役立つと言われている半導体の今後の予測に関しての読みには
定評があります。
半導体には有名なシリコンサイクルと呼ばれる4年毎の上下があり、前回のピークは
2000年にありました。                  そして今年が底の年に当たります。
それが今年9月にボトムをつけた後、サイクルが再び上昇に転じてきているのです。
それと呼応してナスダックが上昇を始めたのです。

11月15日(月)に東証1部に上場したエルピーダメモリー(6665)は半導体の中でも
産業の米といわれるDRAMの生産をしている日本唯一のメーカーです。
この会社は日立、NECのDRAM事業部を99年末に分離,統合して発足した会社ですが、
ようやく黒字に転換し、同時に900億円の巨額資金を調達し、攻めの態勢に入りました。
この会社がこれから元気が良いかどうかで、ある程度これからの日本の会社の景気予測
をすることが可能なのです。

さてナスダックに戻りますが、上昇の起点は日経平均と同じ10月25日からでした。
その時のポイントは1900前後でした。   それが今2100ポイントをつけ約10.5パー
セントも上昇したのです。
その間の日経平均のそれが3パーセントですから随分と離されてしまいました。
この間の話は前回に兎と亀の話で紹介させていただきました。
今までと違い一向にナスダックと連れ高しない日経平均に痺れを切らしておられる方も
おありでしょう。
特にこの3日間の日経平均のチャートを見てください。
全部長い上ヒゲが出ています。  一般には円高が株の足を引っ張るとなっていると思いますが、これは先物が上に上がるのを止めているのです。
(新聞やテレビでよく円高や原油高が原因でと報道されますが、余り真に受けない方が
良いと思います。  先物の思惑が原因の場合が多いのです。)

しかし明日朝判明するナスダックは30ポイント以上の上昇を見せるでしょう。
そして12月上旬まで2220ポイントを目指して上昇していく予定です。
ここでようやく日経平均はナスダックとの連動を許されて上昇を開始するのです。
日経平均も亀から兎に変身して、ラビット(ナスダック)を兎が追いかけるチャートに変身
するのです。
だから22日に私は日経平均が11,200円を超えてスタートすると予測したのです。
チャートを見ただけで明日の株の世界が予測できるのであれば、誰も苦労はしないと
お思いでしょうね。

そんなことが出来るのであれば、デリバテイブの世界は成り立ちません。
一人だけ明日からの新聞を見て売買していることになるのですから。
しかし勿論私にはその能力はありませんが、例外はありえるのです。
その例外が何を狙い、何を企んでいるのかの推測は出来るのです。

私が企んでいる訳ではありませんので、読み違いもあるでしょう。
推理小説を読んで犯人探しをしているようなものですから。
しかし株にはこんな素晴らしい楽しみ方もあるのです。
by 11miyamoto | 2004-11-19 17:56 | 株価予測


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