反騰のリーダー銘柄

まだ底這いしている今の段階で、今後の反騰のリーダー銘柄を探すのは,今後の日経平均
の動きを見極める上でも重要なことですので述べてみます。

その前に日米の株価のおさらいをしておきます。
アメリカの株がどんどん上がっていくのに、何故日本の株だけが上がらないのか、苛立ちと
不思議さを感じておられることと思います。
しかしテクニカル分析で見ますと、日本の株は11月末迄上がらないチャートになっているのです。
それに比べ特にナスダックは極めて早く上がりやすいチャートになっていたのです。

それは今年8月につけた底値の違いにあったのです。
ナスダックは8月13日に1750.82ポイントの安値をつけました。
6月30日からの下落率は14.9パーセント、対して日経平均は8月16日の底値が
10,545円、7月1日につけた高値11、988円からの下落率は12.0パーセント。
たった2.9パーセントと思われるかも知れませんが、底値一杯下げきったナスダックと
下げきらなかった日経平均の違いがここにおこったのです。

下げきったナスダックはその後底値を切り上げて上昇しやすいチャート(三角フラッグ)を作れたのに、それに反して日経平均は底値を切り上げられないチャート(ボックス)を作ったのです。
これは個別株についてもいえますので参考にされると良いでしょう。

難しいチャートの論理を簡単に説明しますと、前に述べました25日移動平均が右肩上がり
になり易い型にならないと株価は上昇しないということなのです。
ではどうすれば良いかと言いますと、25日間フラットに株価を並べることなのです。
そうして26日目から株価を上げるようにすれば、自動的に25日移動平均は上がり出します。
私が前から先物が上がろうとしている株価を、必至に押さえていると言って来ました。
ここで中途半端に株価が上がりますと、11月末からの25日移動平均が上がらなくなるのです。
この現象(株価の下げ)だけを見て先物を悪者扱いされるのですが、このように全体を見られれば凄い働きをしようとしているといえます。

しかし日経平均だけを下げても、個別株(特に日経225採用の大型株)も一緒に下げませんと日経平均は下がりませんので、ここで裁定取引で一緒に下げる訳です。
ということはここ直近で日経平均と全く連動した大型株の中に反騰リーダー株があるということなのです。

チャートを見てください。
ソフトバンク(9984)三井住友(8316)辺りが非常に似た動きをしています。
それと信用売り残が最近急に増えた銘柄も怪しいでしょう。

これらの株や日経平均は反騰の狼煙があがれば、反対売買をすぐに決行しないとおおやけどをしてしまいます。
この点も見ながら12月8日までの株価の動きを観察されると、また別の世界がみえてくるでしょう。
これがデリバの世界です。
by 11miyamoto | 2004-11-25 12:19 | テクニカル分析


<< 11月25日(木),26日(金... 援軍はもうそこまで来ている。 >>