貴方の対戦相手は誰ですか。

皆さんは株のトレーデイングをやっておられる時、誰と戦っていると想定されて取引されていますか。
碁や将棋と違い、無数の相手と戦っていると思って取引されていますか。
勿論株価との戦いということになるのですが、その株価は誰かがつけたものであって、勝手にコンピュ-タが゙つけたものでないことは当然ですね。

それでは本当にこの無数の相手が、その時の勢いでランダムにつけたものが株価になっていくとお思いですか。
株価といっても色々ありますので、ここでは日経平均株価に限定してもいいでしょう。
この日経平均株価がその時の勢いや、ファンダメンタルの状況で上下しているのかという
問題です。
私は今それを最終的に決めているのは,特定の集団だと思っています。
従って私はひたすらこの集団が打ってくる手に対して,まるで囲碁の指導碁を受けるような
感覚で対戦しています。

このような状況になったのは、3年前にあるアフリカの野生動物の生態を映したテレビを見ていた時にふと浮かんだのです。
それはライオンに追われるヌーの大群の逃げる行動から思いついたのです。
ヌーは一番頑強な牡の若者を先頭にして、ジグザグで逃げるのです。
ライオンも賢くて、むやみにはヌーには襲いかかりません。
この逃げるヌーの大群の中から、一番このジグザグの動きについていけない弱いヌーに狙いを定めるのです。
まあこれは動物の講義ではありませんので、この先の結末は置きましょう。

それよりもここで私が着目したのは、ヌーは烏合の衆では無く,ある先頭集団のもとに実に合理的で規則正しいある法則に従って行動しているということに気がついたのです。
それは何千年、いや何万年という時間の中で身につけた、種の保存の知恵がさせるのでしょう。
それは株式市場にも当てはまるのではないかということが頭をかすめたのです。

その想像はチャートを解析していて、間違い無いという信念にかわりました。
その一番初めの事例が一昨年の4月の転換点だったのです。
次が昨年の4月の突然の陰転でした。   更に昨年の12月10日の陽転へと連なる一連の
大きいうねりを誰かが演出しているという思いに繋がったのです。

答えが出ているので昨年4月26日から見てみましょう。
この日を境に日経平均は5月17日までのたった11日間で1,706円と14.0%も下げたのです。
この時まだ日本のファンダメンタルで翳りを見つけた人は殆ど無かったように思います。
あっても少しの押しで済むという見方が大半だったでしょう。
それが大方の予想を裏切り14.0%も下げたのです。
もし株価がその時のファンダメンタルや勢いだけで決るのならば、こんな14.0%ものきつい
下げは想定出来ないでしょう。

しかし半年経ってみるとこの下げは現在の経済指標のダウンを読み込んでいたことになるのです。
よく株価は半年先を見越すといいます。
じゃあ誰が読みこむのかということです。  殆どの人が読みこめるのならば今の株価は
位置を変えていると思うのです。
それを私はごくごく一握りの先頭集団の人間か組織が動かしていると見ているのです。
だから私の対戦相手はこの集団な訳なのです。

私はひたすらこの集団をハンターのごとく2年間追いかけてきました。
そこで判ったのは,凄いレベルのトップ集団だということを悟りました。
また今回も彼らは仕掛けようとしていると思います。
それも世界を巻き込んで。
by 11miyamoto | 2005-01-03 16:45 | テクニカル分析


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