株式投資と山登り。

私は今まで随分株式投資をいろいろなゲームや競技などに例えてきました。
しかし最近一番ぴたりと来るものに山登りがあると思えるようになりました。
山登りといってもピクニック気分の山登りから、千メートル級の登山、更には本格的な世界のヒマラヤクラスの登山まであるでしょう。

私は自力では大阪にある金剛山の1、125メートルの山にしか登ったことがありませんので
山登りのレベルで、登山というレベルでは全くの無知で語る資格はないのですが、ただイメージとしてこの山登りがどうも一番近いという感が強いので敢えて例えさしていただきます。

初級クラスが現物株、中級クラスが信用取引き、デリバテイブが上級クラスと山と同じように分けたとします。
いずれも山登りと言う点では,高いか低いかだけで相違はない筈なのです。
私が今やっている先物は、山で言えばプロのアルピニストが挑む数千米クラスの登頂を試みていることになるのでしょうか。
そこで私はいつもこの孤独なアルピニストが、どのように死の恐怖と戦いながら一歩一歩頂上目指して登っていくのだろうかと想いを馳せることがあるのです。

頂上を極めるという栄光を得るため、ただ黙々と夢想無念で登っているのだろうか。
始めはそんな単純な発想しかなかったのですが、最近は変わって来ました。
多分引き返そうか、それとも頂上を目指そうか、その2つの揺れ動く気持ちの中で細心の注意を払いながら登っていかれているのだろうと思っていました。
気候、気温、体力、地形,食料など考えられるデータ全てを把握し,そこから行くか退くかを決定されるのだろう。

その時にどちらを優先するかということに私は非常に興味がありました。
ある時冒険家の植村直巳氏の話しを読んで,私の予想は見事に外れました。
私はまづ成功のほうから検討すると思っていたのです。   ところが彼曰く「私は臆病なので
行けないほうから検討します。」という話しがあったのです。
そして1つでも検討の結果懸念材料が出てきたら断念しますというのです。
それじゃ随分無駄が多いでしょうと質問されて、彼が答えたのが「その試行錯誤の中から安全が見えてくるのです」と言われたのです。
これぐらい用心深い世界の冒険家でも命を落としてしまわれました。

株式投資は命は落としませんが,命の次ぎに大事な金をやり取りします。
法人ならいざしらず、私のような個人のデリバ取引は,一瞬の判断ミスが命取りの可能性を秘めています。
従って私の予測は2つの意味を含んで読んでいただきたいのです。
どの頂きに向かって登頂しているのかという予測と,どこに危険が待ち受けているのかという予測です。
最近はこの危険予測のほうがより大事と思うようになりました。
火事でも病気でもゼロには出来ないでしょう。   それならば起こった時はボヤや早期発見で大事になる前に断つということの重要性の認識を持つことが,これから生涯現役でやる心構えと胆に命じました。
地雷を出きるだけ踏まないように、危険を感じたらロスカットで臆病なくらい逃げまくる。
そして成功はこの命がけの作業の末の、神様が下さったご褒美と思うようになりました。
by 11miyamoto | 2005-02-16 15:27 | 十一の五六


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