3線のアリア中級編。  其の1. (保存版)

前回は日足に見る3線のアリアの初級編を書きました。
しかしこれは現在だけを見た短期的な株の見方で、その後数ヶ月も経つと違った結果が出てきます。   実際にコメント欄でいろいろな方から銘柄診断を求められたものに、違った動きをするものも見られました。    その時に私は日足だけで判断されたら駄目です、週足も見てくださいとアドバイスをしていたのを憶えておられますか。
日足がほぼ同じような3線のアリアを形成しているのに、何故その後の動きが違ってくるのか、それは週足の形が違うからです。  さらに動きの鈍い大型株に付いては月足も参考にして下さいとも申し添えました。
3線のアリアというのはこの3つを通じた法則なのです。
何故その時に全部を書かなかったのかは、このブログは初、中級者対象ですので、一遍に全部書きますと混乱されると思いましたので、初級編、中級編、上級編と順番に書いていったほうが、実戦研究を踏まえて確実に理解していただけると思ったからです。

それでは日経平均の週足のチャートから見てみましょう。
日足とのチャートの違いは一見判りませんが、日足の時の3本線が25日、75日、200日線だったのに比べて、週足の3本線は12週、26週、52週線なのです。
そして週足の場合も日足の3線のアリアと全く同じことがいえるのです。
ただ25日を12週、75日を26週、200日を52週に置きかえれば良いのです。
日足で見た日経平均は3線の上アリアを完成させました。  週足で見た日経平均は3本線が
絡み合っています。  そして上から12週、52週、26週線となって未だ3線の上アリアは完成はしていません。   しかし良く見ると26週線が52週線を今まさに下から付き抜けようとしていて、まもなく3線の上アリアが完成しようとしています。
この週足の上アリアが完成しますと、日足のアリアは第3楽章入りとなるのです。
つまり日足のチャートを今後支えるか、崩すかは週足のチャートを見れば判るということなのです。  何故なら日足のチャートが2、3ヶ月先を照らす灯台なら、週足のチャートは1、2年先を照らす灯台だからです。
その面で今後の日経平均はこの力強い週足チャートを支えに、日足チャートも同様に力強い上昇をするものと読むことができます。  押しは絶好の仕込時で安易に空売りを賭けると、痛い目に合う可能性を示唆しています。

その良い実例を見てみましょう。  三菱商事8058の週足のチャートを出してください。
週足でも見事な3線の上アリアを完成させているでしょう。
これは1、2年先まで株価は保証しますよという保証マークみたいなものです。
ついでに月足も見てみましょうか。   残念ながら24月が一番上で、120月、60月線と未だ
3線の上アリアは完成していませんが、これもよく見るとまもなく60月線が120月線を下から
勢い良く抜きそうな気配となっています。   恐らく今年中に抜いて3線の上アリアが完成するでしょう。   そうなるとこの株は日足、週足、月足全てが3線の上アリアという最強の株になるのです。  日足で少々のもたつきはあっても、このように週足、月足の土台がしっかりした株は
押し目が最高の買いとなるのです。

私が目先の推奨株の上げ下げで短期売買などに惑わされず、この3線のアリアを信じられて、スロー投資をお勧めするのは、急がば廻れで10年後には複利の差で大きな実りの差になって現れるでしょう。   大きな鯛一匹貰うより、魚の釣り方を教えますといったのはこのことなのです。
概して殆どの方は銘柄を持たれ過ぎです。  私が以前先物をする前にマークしていた個別株は精々10銘柄ぐらいで、実際に売買していたのはそのうちの2、3銘柄まででした。
これは勝つ人の共通スタイルといっても間違いないでしょう。 

(次回その2は来週記事を書きます。)
by 11miyamoto | 2005-03-06 11:54 | テクニカル分析


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