してはいけない戦い、その一 短期売買。

それでは具体的に株初心者がしてはいけない戦いをシリーズで順次書いていきましょう。
その最たるものが私は短期売買だと思っています。   しかし今は短期売買が株式投資の本流かのごとく盛んです。   昔のようなスロー投資は脇に追いやられ、インターネットによるデイトレが幅を利かしています。  本当に本に書いてあるように,1ヶ月何十万円もコンスタントに稼げるのでしょうか。  勿論そんな方もおられるから本や雑誌ガ出版されているのでしょう。
しかし本や雑誌に載るということは、逆にその成功例が如何に難しいかの証明でもあるのです。
これは株だけではなく、私は今まで「練習しないでゴルフのシングル」 「猫でも判るパソコン」
など随分と目から鱗の短期ハウツー物も読みましたが、一度たりとも目から鱗など落ちた試しはありませんでした。    いや私は中長期投資ですという方もよく聴いて見ると、短期決戦の失敗の塩漬け株の結果スロー投資ということが多いようです。 
それでは何故私が短期売買を駄目だと決め付けるのかという理由ですが、それは株式投資の
最強の相手と戦うことになるからです。
前にも書きましたが、「私が株を買うと下がり、売ると上がるのですが,誰かが私の売買をどこかで見てて反対売買をされているのでしょうか」というある女性から真顔で相談を受けたことがあります。  これなどは正しく株初心者を手玉に取るプロの顔が目に浮かびます。
私が書いています日経平均でも、たった上がるか下がるか二つに一つしかない相場を短期だと
80パーセント以上の人が当てられないのです。  これはアマではなく、テレビなどのプロレベルの予想でさえこの程度しか当たらないのです。
相場を動かすプロはありとあらゆる知恵とテクニックを使って、明日の相場の予想を当てられないように迷彩を施してきます。  相場の行き先を決めるのは,相場を動かすプロなのです。
丁度暴れ馬のロデオに乗ったようなもので、何処かで放り投げられてしまいます。
それと個別株については個人投資家の癖を熟知して見事に嵌めてきます。
動く株を食いつかせ、後は一気の恐怖の下げで売りを誘うのも常套手段です。
古くは仕手株,最近は爆上株など手を出すと酷い目に遭います。   短期売買は株初心者にとって危険が一杯なのです。    この短期売買で戦うということは、野球で例えれば草野球の選手がプロ野球選手と戦うようなものです。
 
by 11miyamoto | 2005-05-27 17:32 | 十一の五六


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