チャートは何を語っているか。

よく株式欄で需給の話しが出てきます。    それに関連して信用取引の取り組みで、買い残とか売り残も問題になります。     株は売りたい人と買い買いたい人とのバランスで決るのですから、このバランスがどう推移していくかをよく見極めていませんと足元を掬われる訳です。
よく好決算を新聞で発表した後に、その会社が売られることがあります。
ファンダメンタル派の人には理解がし難い話なのですが、チャートで見ますとその会社は売られるべくして売られているケースが多いのです。    新聞に出る前にかなりの方が、その会社が
良い決算をするという情報をキャッチされており、チャートで見た時にかなり25日移動平均線から上に乖離しているという場合があります。    要するにその会社はその時点で買い方が不足して売りたい人が充満しているということなのです。    需給バランスが崩れている訳です。   従って相場では「需給が全ての材料に優先する」のです。
そのような時は信用取引では買い残が増えて、売り残とのバランスが崩れているはずです。
信用取引をされない方は、一見売り残が増える方が問題のように感じられる方もおられるかもしれませんが、信用取引では原則として6ヶ月以内に反対売買(通常は3ヶ月ぐらいの決済されている)をしなければいけませんので、買い残は将来の売りに繋がり、逆に売り残は買いに繋がるのです。   信用取り組みで1.0倍を切ってきますと、好取り組み銘柄となりますが、これは売り残が増えて将来の買いの予備軍が沢山あるという証明になるからです。
しかし実際の売買は信用取引だけでなく、現物取引で売買しているかたの方が多いのですから
余りこの問題を過大視してはいけません。   それよりもチャートをみてローソク足と下に表示されている出来高に注目をするのです。   直前に飛びぬけた高値があり、その下の出来高を見ますと通常の何倍も増加している時は、明らかに高値掴みをした方が沢山おられるということになり、これからの戻りはこの高値掴みの人の浴びせ売りを受けるのは目に見えています。
私が前に綺麗になだらかな右肩上がりのチャートをした銘柄を探して下さいと申し上げました。
それは前に買った人が誰も損をしていない、つまりほぼ全員の買った方がニコニコ顔印の株ということになるのです。  それに比べてカジキマグロのように背鰭が突き立っているチャートの株は高値掴みの方が多く、いつでも売りたい方が多い株ということができるでしょう。
私はチャートは今この需給を映した歴史の鏡だと理解するようになりました。
誰も株を買って損をしたくないと思って株を買われます。   その時に選択される銘柄はニコニコ顔銘柄ですかそれともイライラ顔銘柄ですか。   それを簡単に識別できるのがチャートであり、チャートの読み方なのです。   それとチャートを通じて銘柄に2種類あることがわかりました。   ブログでもそうですが、「類は類をもって集まる」ということです。
爆上銘柄の好きな人はその可能性のある銘柄ばかりに集まられ、長期投資の理念のもとに目先に拘らず綺麗なチャートを求めて集まる方があるということに気付きました。
好みですからどちらが良いとか悪いとかではありませんが、最近この短期の戦いに疲れて私の
ブログを訪問された方もおられます。
by 11miyamoto | 2005-06-22 06:34 | テクニカル分析


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