アフター3ヤード。

若い頃スキーで蔵王に行った時、ここで3日前に若い女の方が亡くなられたんですと、地元のスキーヤに教えてもらったことがあります。    その日は晴れたスキー日和でしたので、とてもこんなところで人が亡くなられるとは信じ難い場所だったのですが、吹雪くと1寸先が闇でよくあることだとのことでした。      もう後3メーター先の斜面を滑り降りていたら、多分人に発見してもらえたでしょう。     人の運命なんてコインを投げて表が出るか裏が出るか,そんなぐらいの違いで決るんですねとしんみり話しておられました。
アメリカに「アフター3ヤード」という諺があります。   金鉱を探し当てるのに、後3ヤード掘れば出てきたのにそこであきらめる人が多いのです。   そこである人が人の掘った後ばかり狙いそこから3ヤード掘って大金持ちになったという話が出来たのです。
「継続は力なり」というと少し重い感じがしますが、「アフター3ヤード」を思い出しながらやれば、気も楽になりやる気が起きるのではないでしょうか。
私も昨年はこのアフター3ヤードを何回も痛切に感じる年になりました。   ブログにしても講演会にしても何気ない会話と違い、しっかりした知識に裏付けされた本物の知識の蓄積の大切さを痛感したのです。    例えば、私が書いている記事の句読点一つをとっても、この研究だけで30年も研究されてる方がおられるのです。     株といっても独立して株がある訳ではなく、経済全般、為替や債券などの勉強も随分勉強不足が露呈しました。     アフター3ヤードどころかアフター千ヤードもありそうです。    改めて自分の謙虚不足を思い知りました。
あつかましく本の出版どころか、ブログの書き込みさえ覚束ないレベルと気を引き締めました。
しかしそういうことに気をつかせてくれたブログとの出合いには感謝しています。  
  
by 11miyamoto | 2006-01-08 10:16 | 雑感


<< 株価を占うキーワード。  NO1. 売買単価(6日移動平均)が語るもの。 >>