リスクを取る。

03年3月に相場が転換するといった時は、私は変人扱いでした。(この時はまだ勤めていて、口頭で株をする人には宣言していました)    05年5月に再び底と書き、一ヶ月後の6月には大相場の予感(この時はブログで発表)と書いた時も、激しいブーイングが来ました。   そして今回の日経平均の15,200円底と書きましたが、ブーイングもなくお手並み拝見という感じで受け入れられました。
変人からブーイングそしてお手並み拝見と有難いことに私の評価も少しづつ上昇気味です。
他のブログやテレビを見ましたが、日経平均が13週線タッチの昨日買いを奨めているのは皆無でした。    皆さん一様にライブドアやNY株の落ちつきを待って、2月節分底辺りまでは買いは待てというのが結論でした。
中にはもう日経平均の上昇は終わり、今までのような上昇から下落へと変換するから、持ち株は処分しなさいというものまでありました。    皆さんがどの説を支持されるかで今後の資産は大きく変化します。     ましてや株の初心者はこのような時に何を指針に方針を決めるのか多いに悩まれるでしょう。    そのような時に考えていただきたいことがあります。
それはリスクをとるという行為です。    日本人はこのリスクを正しく使っていなくて、リスキーといえば危険な行為、つまり英語で言うデンジャラスと勘違いしておられるのです。
今回のホリエモンはリスキーな事業ではなく、法を犯すというデンジャラスな事業を選択したのです。   これからの日本で事業でも投資でも、私が勤めていた頃の護送船団方式が崩壊した社会では、このリスクを果敢に取るという気持ちがないと、初級者であれ上級者であれ成功は覚束ないでしょう。   積極的にリスク到来を待つぐらいの気持ちでないと株は勝てないのです。   そのようなリスクを取るという時に一番重要なのは,発想の転換なのです。
一時よくこの発想の転換という言葉が流行りました。   しかし言葉が流行っただけで、本当に行動では全く変わっていないことが殆どなのです。      リスクがチャンスというふうに頭を切り替えたら、調整や暴落は皆と同じ発想で震えて株価を見ているようでは駄目なのです。   果敢にこのリスクを迎え撃たなければ駄目なのです。   勿論闇雲にリスクを取りにいくのではなく、退くポイントを押さえることはもっと大切ですが、その戸締りを忘れなければリスクは恐れるほどのものではないのです。    それとこの調整こそリスクを取るチャンスと発想が切り替わった途端に、貴方の株ライフは全く次元の違うステージに昇格します。
調整や暴落が実に冷静に的確に判断が出来るようになるのです。   私のブログは初心者に
怖い経験をさせると言う批判もあるでしょうが、実はこの気持ちと考え方の切り替えを促す為に敢えて少額でも投資をして、頭だけでなく体でこの体験をして下さいと訴えているのです。
ここでリスクを取らなくて、節分まで待って安全を確かめたとしましょう。   安全ですからある程度上がった状態とします。    私は売りは基本的に嫌いだから売りはかけませんが、下がるリスクのあるこの時点でプロは再び売りをかけるでしょう。   初めに13週線タッチの人は
持ちこたえられますが、それ以外の人は一たまりもありません。    株で人と同じ発想をする人は,相場を動かすプロにとって格好の鴨なのです。   皆と同じ行動を取る常識的な行動は安心感がありますが、株では小さい船に乗って全員が片一方の左舷に行ったら自分は右舷へ行くという行動を取らなければ駄目なのです。     どちらがリスキーかデンジャラスかよく考えられることです。   今回は上げを取りに行くリスクを述べましたが、この間の日経平均16,400円台は逆の下げを取りに行くリスクが生じていたと言うことなのです。   プロやトップアマは絶えずこのリスクを計算して,果敢にチャレンジしてくることをよく記憶しておいてください。  
そんな疲れる株ライフはいやだと言う人は、3線上(週足チャートですよ)のアリアの株をこの形が崩れるまで,長期ホールド1本で勝負してください。  
by 11miyamoto | 2006-01-24 12:12 | 十一の五六


<< 基本戦略と3線のアリアの関係。... 1月23日(月) 今日は売り場... >>