株式投資には三つの坂があるといわれています。 上がり坂・下り坂。 これは誰でもおわかりでしょうが、もう一つ「ま坂(まさか)」という坂があるのです。 日本のファンダメンタルは良好で、いままで預金しかしなかった方が、大挙して株式投資に参入されてきました。
もう2万円は指呼の間と誰もが思った瞬間、あっという間に高値から3,500円下落して,率にして20パーセントという信じられない下落を演じました。 この下落率は長い相場の中での上がり坂の相場においては、ブラックマンデーの21パーセントとほぼ同率に下げました。 しかし二つを較べますと、今回の方が誰が見ても経済環境や需給がその当時と較べて格段に良いのにもかかわらず、同じくらい下げてしまったのです。 相場にはこのように理不尽で説明がつかない「ま坂」という坂が存在するのです。 そして今回の下落のスタートを切ったバーナンキ氏のインフレ発言が、二日前には乗り切れると変わった途端に,同じバーナンキ氏の発言で世界の株価は切り返し始めました。 (当分この人のころころ変わる発言に世界は振り回されるかもしれませんが、スーパークレイ氏にとっては最高の人材を得たということでしょう) アメリカも0.3パーセントのインフレ率という最悪のデータがでたにもかかわらずその日から上げ始めました。 「ま坂」の連鎖反応が続いています。 株式投資で普通の人が勝てない要因の大きな一つが、この「ま坂」の対応なのです。 「ま坂」に入りますとそれを演出するごくごく限られた軍団以外は、ほぼ大きな損害を受けます。 それを避けるための株価の見方が、三線上のアリアの株で見ますと順番に記しますと25日線、75日線、26週線、200日線なのです。 75日線までは絶好の押し目で大歓迎。 26週線まで来たら半身で構えて、切れば即売却の姿勢です。 200日線に向かったら「ま坂」のレベル、それを超えたら何というかですか、そうですね、「まっ坂様(まっ逆さま)」とでも命名しておきましょう。
by 11miyamoto
| 2006-06-17 09:56
| 十一の五六
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