個別銘柄の味方 オシレーター系指標

私のブログは日経平均中心で、個別銘柄の買い方が判らないというぼやきが聞えてきます。
ひと時は日経平均と個別銘柄の連動性は高かったのですが、最近はそうとばかりいえなくなってきました。 そういうこともあって個別銘柄の推奨ブログの人気が高いのですが、個別銘柄探しは本当は一番楽しい株式投資の醍醐味ですので、人の推奨株ばかりを訪ね歩くのを辞めて、ご自身で探す楽しみを見つけてください。 その時に一番有力な武器になるのは、私が提唱しました三線のアリア理論ですが、その理論と併せてお勧めなのがオシレーター系の指標です。
代表的な価格分析指標として、GCV・MACD・ストキャステイックス(STC)相対力指数(RSI)等があります。 このところ時々紹介していますので少しは身近になっていただいたかもしれません。 その中からSTCを取り上げて解説してみましょう。 この表の出し方はFainance
@niftyから株式欄、チャート、表示期間から期間、テクニカル分析からSTC(他の項目はMACDとかを押せば出ます)と出していきます。 ここでは長谷工1808を出してみましょう。
その前にこのSTCとはなにものかを知っておきませんと、後の話が判らなくなりますので簡単に説明しておきます。 どうしてこのような数値が出てくるのかは難しい計算をするのですが、プロの方以外はこれを無視して、次のように憶えてください。 マイナス100パーセントがピーク値、0がボトム値です。 したがって100に近いところで売って、0に近いところで買うといたって
簡単な指標なのです。 そこで長谷工の6ヶ月の期間の表を見てみましょう。  これで見ますと
長谷工は買い場はマイナス20パーセントを切ったところがそうだと判ります。 そこでその日の後を見ますと、昨年9月中旬にマイナス20パーセントをつけた後380円という安値をつけています。 その後が今年2月9日にマイナス15パーセントという酷い数値が出て442円という安値をつけました。 しかしその後赤線が青線を下から突き抜けました。 これがマイナス20パーセント台で出れば強烈な買いシグナルの点灯となるのです。 (逆はマイナス80パーセントを超えるところで、赤線が青線を下に抜けていく時で、この時は即売りタイミングとなります。) 後は売りシグナルの出るマイナス80パーセントまで持てば良いのです。 この確率をよくする為には、週足チャートで三線上のアリア株に的を絞るといった選別は必要でしょう。 ただしこのパターンに入った株は何回も書きますが、全株は売らないで種株として半分とか3分の1はの残してください。 後はお好みの銘柄を20から30ぐらいに絞りこんで、定期的にチェックするのです。 そうしますと今回の長谷工のようにベストタイミングの底値で買うチャンスに遭遇します。 過去の事例でのこのやり方での失敗率は、皆無とはいいませんが極めて安全な投資法といえます。 株式投資で一番大切な勉強法は、人から答えを教えてもらうことではなく、自ら答えを楽しみながら探す工夫を身につけられることです。 
今見ましたらみずほ信託8404も全く同様のシグナルが出ていました。 これから半年先が楽しみな銘柄ということが読めます。 逆に三菱商事8058についてはマイナス100とピーク値をつけていますので、当面警戒水域と判断されたほうが良い水準です。 前に推薦しました新日鉄5401は、推奨時期はぴったりでしたが、これからに関しては短期は良いのですが、まもなく危険水域の状態に入る時期にさしかかります。 後は各自でお調べ下さい。
by 11miyamoto | 2007-02-14 17:56 | テクニカル分析


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