必勝は難しいが、必敗は簡単だ。

どんな勝負でも100戦して100戦危からずというのは、どんな達人をもってしても
不可能と思われます。
戦名人といわれた武田信玄でさえ、六分四分の戦いをもって良しとするといってい
ます。
問題は四分の負けをいかに傷を浅くするかでしょう。
それに対して絶対に負ける方法が存在するそうです。
私から見てこのようなケースが該当すると思われる例をご紹介してしてみます。

1 攻め中心で守りが手薄な方。
  野球でもゴルフでも囲碁でも攻めは滅法強いが、守りがからきし駄目というタイプ
  の方は大勝ち、大負けの繰り返しで、特に株では命取りになりかねません。
  勝負、ゲームごとはまず守りを固めて、次に打って出るという順序をを逆にして
  おられる方は要注意でしょう。
  更に例え攻めている時(株を売り買いした後)、思惑違いの局面になったらさっと
  逃げる機敏さが致命傷をかすり傷に変える方法です。
  それに対して1度株を買われると、頑固に固執されてずるずると持たれる方が多い
  のですが、100パーセント駄目という訳ではありませんが、結果良しと言う確率は
  低いでしょう。
  要は確率の低いほうに絶えず賭けられる方は、もう一度基本戦略の見直しが必要
  です。


2 平靜心を欠きやすい状態で株をやっておられる方。
  すぐパニック症状になりやすい方は、長期投資に徹せられて今流行りのデイトレード
  はされるべきではないと思います。
  また平靜心を欠きやすい状況の中で株を売買されることは、極めて負けやすい状況
  で戦っておられる方と言えるでしょう。
  余裕資金でなく、短期に入用な金での運用、酷いケースでは借金しての運用などは
  論外としても、凧の糸と相場の金は出しきるなと,昔から資金の半分の運用を勧めて
  います。
  それに株は家族の協力や理解が是非とも必要です。
  理解が得られないのであれば、何故株をするのかよく話し合われ、それでも駄目
  なら次回まで機会を待つ余裕が必要でしょう。
  それと負けが込んできた場合,休むも相場と一息置かずに勢いでのめり込む方も
  危ないケースです。
  機関投資家でもない我々個人投資家が、休み無しに絶えず株の売買をすることも
  絶対に負けることの一つです。
  もし負けない人がおられれば、それは束の間の勝利かそれともプロで個人投資家を
  越えておられます。
  
3 株の売買にその人の一貫したポリシーが感じられず、いろいろな情報を鵜呑みに
  されてやたらと雑多な株の収集に専念されている方
  ご本人はそんなことはない、自分なりに考えて売買しているとお思いでしょうが、他人
  が見てその人のポリシーが感じられるかどうかが重要なのです。
  株というのは以外に買うのは簡単なのですが、一番難しいのはいくらで売りぬけるか
  にある訳です。
  普通この観点にたてば持ち株は最大で5から6銘柄まででしょう。
  ポリシーなんて難しい言葉を使いましたが、この持ち株から逆算して絶えずネットを
  張って、自分が得意な勝ちパターンに持ちこめる株10銘柄以内に絞り込んで、待ち
  伏せ買いの吹き値売りという自分流の勝ちパターンをつくられることです。

4 株をやたらと複雑に理解しておられる方。
  株を極めようとすればするほど、株は複雑怪奇な世界に迷い込んでしまいます。
  そうかといってあまり簡単に考えてもらっても困りますが、いろいろな手法や情報を
  くまなく全部マスターしようと欲張られますと却って訳が判らなくなります。
  我々個人投資家は資金も時間も限られた中で闘うわけですから、目的を絞られる
  べきです。
  その目的に適うものだけを集中的にマスターされるべきです。
  それでも時間が足りなく迷いがでるようでしたら、まだ目的のテーマが大き過ぎるの
  です。

5 株投資を単なる金儲けの手段としか考えておられない方。
  これは宮本道場の逆憲法みたいなもので、これは私の信念であり、独断の判断です。
  商売でも株投資でも金を愛した人には石ころが、客や株そのものを愛した人には金塊
  が転がり込むと信じています。
  株も人が経営しているのですから、結局は全て人ということになるでしょう。
  良い人に巡り合いたい、そのために私は株をやっています。
  良い人に巡り合うためには,私自身が良い人になる努力を死ぬまで必至に人格を磨き
  続けなければ 、私の前に出てこられても私には見えないでしょう。
  
6 夢を待たない方
  世の中は自分が信じたことのみが実現し、信じないことは実現しません。 
  貴方は株式投資でどんな夢をお持ちですか。

  
by 11miyamoto | 2004-11-09 14:28 | 十一の五六


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