再び3線のアリア。

h さんから問題提起があり気になっていたのですが、時間がなくて答えをそのままにしていました。
それは3線のアリア(以後上下はつけません)で、25日移動平均線が75日線、200日線と次々にゴールデンクロスをつけた後は、株価は絶対に3線の下までは一気に下落しませんと
私が記事の中で述べましたところ、02年前半に起こっていますよとのご指摘があったのです。
調べますと本当にご指摘通りなのです。
人間の記憶が如何に頼りないものかということを実感しました。
前に書きました鈴木会長の言われる、過去のデータに拘る人間を排除されるのはこのようなことをいうのでしょう。
 
問題はこのケースが今回にも当てはまるのかということが、これからの最大の課題でしょう。
この3線を突き破って下まで株価が落ちてきたのは、この時はGCが起ってから3ヶ月後でした。
いずれ天まで言った株価が落ちてくるのは当たり前で、しかしその時は少なくとも半年後ぐらいは持つだろうという感触だったのです。
GCがない場合は頻繁に3線のアリアはおこっています。
しかしGC後すぐではないにしても、それでも3ヶ月後に起るとは意外でした。
問題は3ヶ月後に何故株価が反転したかにあります。
先ず考えられるのは200日線の違いです。    02年はやや右肩下がりで入ってきました。    
それに対して今回はやや右肩上がりで入って来ています。
この200日線というのは重要で、3から6ヶ月先を照らす灯台のような役目をします。
これで見ても今回の方に分がありそうです。
それとGCをつけた後の下げ具合にも大きな差がありそうです。
02年は天を付けた後14日で約1、000円下げました。
それに対して今回は13日目で下げ幅は350円前後です。
日柄調整の日にちはほぼ同じですが、下げ幅が約3分の1と小さい点です。

それでも02年の時でも3線の中から一旦は上に出ているのです。
その後再び3ヶ月後に下へと潜っていったのは、200日線が右肩上がりにならなかったことが、一番の原因だと私は分析しました。
幸い今回の200日線はほぼ今は水平です。
となるとこの後の株価が25日線に従って上昇するという、初めの読みに戻ってくるのです。

気になるのは200日線ですが、これが今後どうなるかなのですが、これが何と昨年4月に
日経平均が12、000円を付けた時の辺りが200日前なのです。
ということは今の株価では下がり始めるということなのです。
ただ母数が200で割りますから、そんなにどんどん下がっていくというものでもないのですが、このままでは1日4、5円近い下げが考えられます。
2週間後には例の1、700円近い下げがありますので、200日線にしてはこれから極めて
波高しの状態を迎えます。
つまり初めの2週間は下げて11、200円まで下げてきますが、その後再び上昇して11、250円を超えてくるという展開が考えられます。
まさに2月は波瀾の月です。
そして押し目はあるでしょうが、この200日線の上昇は日経平均に良い結果をもたらすでしょう。
75日線は昨年10月の10、600円辺りでしたから問題はないでしょう。

以上から導き出せる結論は、今回も200日線に2回タッチした後急反転して、12、000円え向かう確率が極めて高いというのが、過去のゴールデンクロス後の株価の経験則で言えると思います。
後はリスク対策ですが、今は底値《11、218円)の確率が高いと思いますが、敢えて火中の栗を拾われる冒険は、余裕の方だけで良いでしょう。
11、400円台からの参戦で間に合うと思います。

それから林檎さん、有難うございました。
色々と技術指導頂き助かりました。
by 11miyamoto | 2005-01-28 11:45 | テクニカル分析


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