昨夜NHKの「その時歴史はつくられた」で、楠木正成の話がありました。
彼は赤坂城で2度にわたり,鎌倉幕府軍の猛攻に僅か1,000人足らずの軍勢で立ち向かいました。 2度目は3万人という途方もない軍勢と向かい合ったのです。 そこで彼は人知を超えた知恵と策略の限りを尽くして,味方を勝利に導きます。 彼の取った作戦は、この絶対の非勢というものを基本にして,尚且つ自分が主導権を握れる作戦に徹底して絞り込んだのです。 そして自分が主導権を握れる強みとは何か、それが地域住民(大半が農民で,後は少数の地侍)とのネットワーク情報だったのです。 これまでは戦力として考えられなかった庶民でした。 ここまで自分の強みを掴んだだけの男であったので、足利尊氏にその主導権を握り返されたと判った途端に自分の運命を知るのです。 正成,尊氏ともに今後の戦いの主導権が、庶民とネットワークというその当時では思いも寄らないキーワードが主導権を握るということを予見した先覚者だったのです。 彼の命懸けの尊氏との和睦を一蹴した天皇,貴族側の情報は、彼よりもはるかに多かった筈です。 しかし逆に多かった故に彼の正しい認識の情報は埋もれたのです。 自分の寄って立つ分析の出来ていない方ほど情報を沢山欲しがります。 そんな方が今本屋に行って御覧なさい。 情報が溢れています。 株は直ちに手仕舞いしなさいという本がある横に日経株価2万円 時代なんて全く反対の本も並んでいます。 読んで見ると皆説得されそうになります。そして何が何だか判らなくなり,最後はその時その時の情報に振り回されて,最後は夜も寝れないパターンへと進化していく訳です。 情報を沢山握れる人が勝てるというのは幻想です。 自分にとって正しい情報を分析できる こと、次ぎにそれを素晴らしいやり方で実行できる知恵のある人が勝てるのです。 1 自分が今一番やりたいことが何であるかを一つにして明らかにすること。 2 そしてそれを実現する為にはどんな情報を集める必要があるかを知ること。 3 そしてその情報の中心が何であるか,一つにして明確に刻み付けること。 4 その一つの自分の見つけた真理を具体化して行動すること。 5 その真理を最上位にして迷わないこと。 6 答えが違えば検証して絶えず修正すること。
by 11miyamoto
| 2005-02-25 13:44
| 十一の五六
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