私も昔夢中で集めましたが、今はすっかりブームがさったものに記念切手の収集があります。
それも1枚づつではなくシートで集めましたので結構値が嵩みました。 株と同じ感覚でシートのほうが将来値が張るだろうという単純な発想でした。 しかし今この買った切手が買った額面でも売れないのです。 50円以上の額面切手が良くて80パーセント、それ以下は70パーセントという惨状です。 何の事はない30年前に買った切手のほうが、最近買った切手より安いのです。 趣味なら兎も角、投資として買っておられた方には話にならない結果になった訳です。 国が発行したもので定価が決っている切手が、買った値段でも売れないというのは需要と供給の関係です。 元々は切手として発行されたのですから,何処の家庭でも捌ききれない記念切手が退蔵されて,さあ換金となるとご覧の結果になるのです。 昔は「国策に売りなし」といったのですが、例のNTTの売り出しでも,記念切手の売り出しでも 近くは国債と余り国を信じると良い結果が待っていないようです。 しかし私はお国の為に、重い税金の他に二度に亘りご奉公いたしました。 と思うようにします。 話は戻りますが、それでは高い値段で売れるのはどんな切手かといいますと,昔の普通の流通していた切手なのです。 こちらは退蔵されないで使用されますので、コレクターにしてみれば残数がなく、どうしても欲しい一品になるのです。 大多数の人にとって塵としか見えないものが、ある人にとっては宝物になりうるのです。 それに反してどんなに有用で美しいものでも,有り余るほどあるものにはさして大きな価値を認めません。 株で会社を選別する際にも、この「ないものねだり」を作れる会社かどうかは大きな選定基準になりそうです。
by 11miyamoto
| 2005-05-12 09:06
| 雑感
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