ステージ別の戦い方  その六。

賢明な方はきづかれたかとおもいますが、戦略としてあげました26週移動平均線は間違いです。  これはチャート分析を基本とするが戦略で、26週線をベースにした銘柄選別は戦術です。  訂正しお詫び致します。  少し先走りました。
さてこれで一渡り、初級者戦略としての提案であるSSC投資法の概略は説明致しました。
なあんだ、そんなものが戦略かと拍子抜けされた方もおありかもしれませんね。
戦略とはもっと高度で目の醒めるようなものという感覚をお持ちでしたら、私の44年間の蓄積も大した事がないと思われたでしょう。
もしそう思われた方がおありなら、それは戦略と戦術とを勘違いされています。
戦術が鮮やかに決るのは、その前提の基本である戦略の基本認識が正しかったからなのです。   前に私が勤務した調査会社で経験した事例に、小売店の嘆き節がありました。
小さな小売店が今地方では危機に瀕しています。  大型店に価格競争に負けて次々に撤退を余儀なくされているのです。    何故負けるのかは一目瞭然です。  小さな小売店が大型店の戦略と戦術の同じ土俵で戦っておられるからです。
小さな小売店が大型店と同じ戦略で戦うこと自体が、そもそもの負け戦の始まりなのです。
己を知り、敵を知らば百戦危からずで、自己の戦略をまず立てねばならないのです。
何度もこのことを説明しましたが、判ってもらえずどうも日本人は失礼ながら戦略という概念に馴染まない国民かなとその時ふと思いました。 
今度は株の番です。   こんなに長く付合っていただき、私も渾身の力で説得したのですから、そんなことはないといってください。  嘘は困りますが、目から鱗が落ちたと力強く言い切って下さい。       戦略などという難しい言葉がいけないのかも判りません。
要するに「敵の弱みをつき、自分の強みを生かす」その敵とは誰か、自分とは何者かを言葉で表したものが戦略なのです。  
by 11miyamoto | 2005-06-05 08:52 | 十一の五六


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