答えは簡単です。 これらの株はプロ連中から見て動きが遅過ぎるのです。
また個人投資家から見ると売買のタイミングが判らない方には,極めて儲け難い株だからです。 いわば相場のエアーポケットの中に入りこんだ株になっているのです。 実例から見てみましょう。 栗田工業6370。 水処理装置の大手メーカーです。 この株は03年4月から26週線が右肩上がりになりました。 この時点を捉まえて即買いというのは現実的ではないのですが、もしここでいけるぞとばかりにその後1、480円の高値掴みをされたとします。 その後05年3月2日にはそれでも1、755円まで高値がありましたから 一応利益は出せるのですが,普通はそのまま持ってしまいますと、今の調整で1,548円ですから,損失はないのですが、2年間も持ってたった68円、年率にして2.3パーセントという 預金よりはましですが,ややくたびれ儲けという感じになる破目に陥ります。 株はタイミングですよということを如実に示した事例でしょう。 しかしこの株をもう少し注目しながら,私がいってました26週線タッチの底値買いを待てば、04年5月11日1,215円は無理でも1,250円辺りは拾える勘定です。 そして待つこと10ヶ月の05年3月に26週線から大きく乖離して出来高が増加した1,700円台で売却するのです。 年率にして40パーセントもとることができました。 先ほどの17倍のパーフォマンスです。 これがファンダメンタルだけの株価だけを見ていますと、栗田工業は並の可でも不可でもない、1,500円を2年間行き来しているだけの株になるのです。 それが26週線という崩れない線を確認し,後はこの線をタッチしてくるのを待ち伏せして底値を買い,その後この線が破られないのを確認したら,後は時間を味方にひたすら出来高が増えて26週線との乖離が開くのを待って売却するのです。 これを後講釈だといわれる方は、歴史を頭から信じられない方です。 過去チャートをよく研究されれば、私が示しました事例が何百回、何千回繰り返されているのです。 注意事項としては底値を買ったときに、底抜けで更に落ちていく場合のロスカットをしてしっかり損失を最小限に守られること、これだけです。 これで理論ばかりで退屈された方も,私が提唱しましたSSC投資法が具体的に見えてきましたか。 初級者がプロに勝つ戦略はたったの3つ、スロー、チャート、ステデイ。 これだけの戦略であとは移動平均線、売買タイミング、抵抗線などの数少ない戦術で太刀打ちできるのです。
by 11miyamoto
| 2005-06-06 12:04
| 十一の五六
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