NY株急落の見方。

1月20日にNY株が急落しました。   出来ればこの時期援護してもらいたい時期に、よりによってダウが200ドル強の下落とはと嘆いておられる方も多いことでしょう。    好事,魔多しといいますが、株式市場では変事にも,魔が多いのです。   折角日経平均が半値戻しを達成し,「半値戻しは全値戻し」と喜んだ途端に、明日の朝まで市場が開くのを悶々と待たねばならなくなりました。   そこで私流にNY株をチャート分析してみました。
まずダウですが日足チャートで見ますと、3線上のアリアは完成しています。    しかし11月半ばから膠着状態が続き、ここでひと上げがないと崩れる形になっていました。    日足チャートの3線上のアリアは日保ちが悪く,1,2ヶ月くらいで崩れることが多いのです。    安定するにはこの期間が少なくとも半年は続いて欲しいところなのです。   案の定今年に入って原油高とやや弱い経済指標が出た途端、一気に崩れだしました。   25日移動平均線に少しは引っかかりましたが、すぐにその後75日移動平均線まで(この間の幅が200ドルでした、このように落ちる時は下の線まで一気に落ちるものなのです)下落しました。   過去のチャート経験則では、後200日移動平均線の10,550ドルまで約100ドル落ちる可能性は残っていますが,そこが底でしょう。    そこからは再び上昇するパターンになっています。
週足チャートでは一応3線上のアリアになりかけたところですが、丁度日本の昨年5月までの
上げたり下げたりのボックス圏相場を形成しているようです。    今後ダウはこのボックス圏相場から抜け出す何かの手がかりが必要と思われます。
次ぎにナスダックです。  今度は週足チャートから分析しましよう。   このチャートはダウよりしっかりしています。   3線上のアリアを形成したのが、昨年7月から立ち上がっており、途中10月に52週線まで下落して崩れかけましたが,持ちこたえました。     そして今回ですが、下落はしましたが13週線止まりで終わっています。   ナスダックに関しては,日経平均に少し遅れて13週線タッチをしたという形になっています。   日足チャートは25日移動平均線前後で留まっています。  ただ日米で見比べた日経平均とナスダックでは遥かに日経平均の方が安定したチャートつきになっています。
以上から読み取れるNY株情報は、今は下げの最終局面にあり、日本のやや後追いをしていること、それとナスダックの方がアメリカでは早く回復局面にあるということが読めそうです。
このナスダックと日本のハイテク企業とが今後どう連動していくかがポイントのようです。

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by 11miyamoto | 2006-01-22 10:21 | テクニカル分析


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