先回は土俵に足がかかると書きました。 今回は徳俵です。 相撲をあまりご存知ない方に少し解説します。 土俵は16の土俵俵と東西南北の4つの徳俵の計20の俵でつくられているのです。 これは水抜きの為にそうなっているのですが、本当なら土俵の外に足が出ているのですが、この徳俵のところは1本分外に出ているために助かるのです。
前置きはこれくらいにして、日経平均は週足チャートで26週移動平均線を割ったまま戻りませんので、現在三線上のアリアから三線中のアリアへと移行しました。 こうなりますと元に戻そうという力と、三線下のアリアへと引きずり込もうという力のぶつかり合いとなり,激しく相場は上下します。 この下へ抜けるかどうかの分岐点があるのです。 それは月足チャートのトレンドラインとその下を支えるサポートラインで決ります。 それが今月の下値が15,250円となります。 週足の三線中のアリアで止まる場合はボックス圏で収まりますが、月足チャートのこの15,250円を割りますと、今度は4月7日の17,563円をピークとした三線下のアリアへと変化して株を持つメリットはなくなります。 それに200日移動平均線が15,138円ですので、この線を割りますと過去の経験則上中長期のトレンドは変わるといわれています。 いずれにしても株価は相場の変更点の15,000円前半まで下げてきました。 今までの株価は見の目(日足,週足とで判断)で見てきました。 月足チャートで見たこの分岐点を割るか維持するかを見極めるのが観の目(週足,月足とで判断)です。 個別株も同様です。 大きな相場の流れを変えるという強い意思があるなら、先物やファンドはこの線を割って更に売りこんでくるでしょう。 この手前で辞めるようなら、いつもの外人得意の危険球のブラッシングボールであったということです。 ここまで欧米の先物やファンドに強気に売られた理由の一つに、日本の信用取引のいろいろな指標が全部硝子張りに見えることも一因かなと疑っています。 自分たちの売買は見え難くして、日本の指標は丸見えというのはどう見ても片手落ちのような気がするのです。 勝負事は相手に手を読まれたものが負けるのです。 * 6月2日後場終了後 私が示しました15,250円に対して,日経平均は15,266.97円。 その差16.97円。 まさに首の皮1枚を残して引き上げました。 彼等も私のブログのファンだったのです。 というのは冗談として、トッププロは喧嘩の手仕舞いどころを心得ています。 これから先はアンタチャブルの世界だということを言っています。 私はこの間個別株ではソフトバンク9984と三菱商事8058、住金5405を見ていました。 劇的だったのはソフトバンクの切り返しと三菱商事の2,300円の死守でした。 これで相場は戻すという感触を持ったのです。
by 11miyamoto
| 2006-06-02 11:51
| 株価予測
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