泰然自若  其の一

今私が最も望む体と心のあり様です。   落ち着いていて、どんな事態にも直面しても動じない。   人に接する時も、事故に会っても、お金がなくても、株式投資をする時も泰然自若でありたいと思っています。   人物で言いますと西郷隆盛やこの間紹介しました薩摩治郎八のイメージでしょうか。    最近このようなイメージの人が少なくなられたような気がします。
その反面心の中が透けて見えるような言動や顔つきの人が増えてきたような気もします。 
そうかといってあまり喜怒哀楽がない能面のような表情も困りますが、その人のイメージとして 
泰然自若を思い浮かべる人になりたいものです。    泰然自若を備えた人には、一流の風格が備わっているものです。   株式投資でも竹田和平さんには何となく風格を感じます。
それは投資態度がチマチマした投資でなく、自分が応援したい会社に投資をして利益を上げておられる本道の投資からくるものでしょう。    泰然自若が年齢や偶然で身に着くものではありません。    経験を重ね辛苦を舐めて末に到達するものだと思います。    この心境がいかに人の信頼を得て、また自分にも大きな力を与えるものだという悟りに似たものがあって初めて到達する境地だと思います。   年齢が若いにも拘らずイチロー選手や松井秀喜選手に備わっているのは凄いと思います。    そこで株式相場における泰然自若ですが、私は皆さんのよく言われるロスカットよりも、この泰然自若の心をどう身に着けるかのほうが重要だと考えるのです。    特にロスカットを多用する人は、何故このように多用するのかその根本を考えてみる必要があるでしょう。    神様でない我々が読み間違いをすることは仕方がありません。    問題はその読み間違いが、短期の読み間違いか、長期の読み間違いかが問題なのです。    私の見聴きする範囲の読み間違いの殆どは、短期の読み間違いです。    上がると思って買ったのに値下がりしたのでロスカットしたというものです。    ロスカットされたので大損はなくなりましたが、このスタイルでは一気にはやられませんが、株式相場では真綿で首を締められるように資金が減っていくでしょう。    もう少し投資を中長期にして、短期のある程度の幅での読み違いは持ち応えて、そして中長期のトレンドが変わる線を切るまでは持続するという泰然自若の態度の投資法に切りかえられたらいかがでしょうか。 
その人の顔を見ただけで今日の相場の動きがわかる投資家からの卒業ガ第一歩になるでしょう。       
by 11miyamoto | 2006-09-07 10:05 | 雑感


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