ブラックマンデーと言われてもピンとこない投資家のほうが多くなりました。 何しろ19年前の話ですから、それもしかたがないでしょう。 1887年10月19日(月)にアメリカの証券取引所で突然株価が暴落したのです。 508ドルとたった1日で22.4パーセントも下がり、世界恐慌の下げ率を上回ったのです。 それを受けて次ぎの日の東京でも、日経平均が1日で3,836円も暴落しました。 その日私は東京で勤務していたのですが、あいにく接待ゴルフの日でした。 しかし心ここにあらず、ショットは乱れに乱れ接待の方もミスが多く、上役にお叱りを受けたことを昨日の如く憶えています。 しかし人生何が幸いするか判らないもので、この日1日動けなかったことが不幸中の幸いだったのです。 次ぎの日に株価は2、037円も戻したのです。 この時は信用取引をしていなかったので,幸いに強制決済を免れたことも幸いし戻りで全株処分しました。 とはいうものの蒙った被害は甚大で、更にその後の2年で18,000円も日経平均が上昇していくのを黙って見送るしか手がなかったのです。
しかしこれも同じくこの高値に参戦しなかったことが、結果として今株式投資ができることにつながるのです。 その後、日経平均は1年をかけてとはいうものの,なんと19,000円弱も下げたのです。 個人投資家にとって、この3年間ぐらい天国と地獄を一瞬にして味わった年はないでしょう。 株を長く続けると言うことは、何回地獄をくぐり抜けたかの勲章みたいなものです。 以来10月は魔の月になりました。 特に米の19日、日本の20日は最大の要注意日となったのです。 最近はそれも忘れられて、別のファンドの決算前の持ち株売りと理由はかわりましたが、積極的に買いに出る人が少ないのは変わりません。 その10月20日も無事過ぎ、10月も残り7日になりました。 ちなみにその時の暴落の原因は、米の貿易赤字が悪化して企業業績に懸念が出たため、そこからプログラム売買という連鎖安を引き起こす初期のコンピュータ に起因する暴落でした。 今はそのような暴落は考えられませんが、変わりに北朝鮮のテポドンの心配が出てきました。
by 11miyamoto
| 2006-10-21 14:06
| 雑感
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