来週の日経平均

もう底だ底だと言いながらとうとう11月最終週となってしまいました。 週末に日経平均が日足チャートで見たサポート線で踏み止まりましたので、これで来週からは気持ちよく上昇かと見たのですが、アメリカの週末のシカゴ日経平均は15、600円と未だ下を狙ったところまで下げてきました。 こうなると日足チャートでのサポート線は全て撃破されましたので、この次ぎは週足月足チャートのサポート線の出番となりました。 ずばり15、400円。 これ以上は絶対死守の線です。 この線が破られたら売り方が一気に勢いずき、おまけに今までの相場の流れまで
崩れかねない最後の砦となりました。 逆にここで止まれば最高の押し目となり絶好の買い場の提供となります。 しかしものには限度があり、売り方が元気づけるのはここまででしょう。
何故ならファンダメンタル面では、日経平均の平均EPS(1株利益)は22日現在860円。 これで試算したPERは18倍割れ寸前。 過去3年余り株価はここから反転していますし、通期の会社予測が極めて保守的な予想を出しており、為替の円安も折り込んでおらずここからは業績の修正余地もあることから、これ以上売り込むには無理があるでしょう。 来週は売り方も何時反転しても逃げられる姿勢での相場展開が考えられ、転機はこの週の可能性が今度こそ高いでしょう。 その材料として29日(水)の10月鉱工業生産と、12月1日(金)の10月全国消費者指数が上げられます。 前回サイコロを紹介しましたが、今回は今のようにボックス圏を形成した時に有効な指標がありますので書いておきます。 それはRSI(相対力指数)といって、終値ベースで一定期間の変動幅を全て合計計算し、値幅全体のうち上昇幅が何パーセントを占めているかを示すことで、現在の相場が「買われ過ぎ」か「売られ過ぎ}という市場の過剰反応をキャッチする指標なのです。 これはどちらかと言いますと、逆張り売買に適した指標として信頼されている、つまり今のような相場にぴったりの指標と言うことです。
そこで実際の適用ですが、0から30パーセントが売られ過ぎで70から100%が買われ過ぎということなります。 具体的にはRSIが0から30パーセントの底這いから反発してきたところが
買いシグナルと見なす訳です。 日経平均のここ10日間は27、17、32、33、26、27、24、34、30とまさにこの条件を満たしています。 サイコロも3勝9敗で変わらず、共に陰の極を示したまま2週目を迎えます。 夜明け前の一番暗いところを通過中という感じがこの指数でより明確に感じていただけたでしょうか。 バンジージャンプの記事を1年前に書きましたが、度胸の試される週でもあります。
by 11miyamoto | 2006-11-25 19:00 | 株価予測


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