悲しい株式市場からの退場

最近ある女性の投資家とお話していたら、この間の下げでお友達の株仲間が次々に脱落して辞めていったとお話されていました。 特に新興株を手掛けていた方の脱落がひどく、定期的に開いていた会合もすっかり寂れてしまったそうです。 私はそれまで女性は堅実で、手堅い株を主に投資をされておられるものという偏見を持っていたのですが、お話を聴いていると結構大胆に新興株や空売りまでされる男性顔負けの方もおられるようです。 別に株式投資は性別に関係ないとは思うのですが、改めて株式投資のリスクへの備えが無防備な方が結構おられるなという印象を持ちました。 最近も私のところに先物やオプションについての質問や、これから取り組むのにどうしたらよいかといった話が舞い込みます。 私自身は信用取引でも慎重にされたほうがよいでしょうというくらいですから、デリバテイブに経験の浅い方が取り組まれるのは基本的には賛成しかねるのです。 何千万円や何億円という株式資産を持っておられるのならば、それはそれでその資産の保険をかける意味でも価値はあるのですが、失礼ですが五百万円以下では現物株1本で十分だと考えるのです。 株の高い時に売却して、安くなったら買い戻すという株式の中抜きの長期継続法で十分と考えるからです。 特にオプションは保険としてではなく、これのみで勝負しますと究極の博打です。 私も2年前に現物株の利益をほぼ吐き出すほどの大損をしてしまいました。 先物はまだロールオーバーという次ぎの3ヶ月後の繋ぎがほぼ手数料だけで出来ますが、オプションは1ヶ月単位で価値がタイムデイケイといって減額し、最後にはその価格に届かない時(500円単位の値決めのためその大台に届かない時)はゼロという恐ろしい結果が待っていますので、基本的には極めて胴元有利なゲームなのです。 ところが上手くいった時にこのオプションぐらい有頂天にしてくれるものはないのです。 その比は新興株の10倍になったくらいのものではないのです。 ところがこれに嵌りますと、いま流行りのパチンコ依存症のようになって、気がつくと破滅1歩のところまでいく人がまま見うけられるのです。 
怖いのは自分の儲けたい一心の心です。 株は火の扱いと似ています。 上手く扱えば便利この上ないものですが、自分を見失い火を軽んじたら、業火に身を焼き尽くされることになります。
そう言えば私がお送りしたチャート白本のメールでもう株は辞めましたという方が結構おられました。 折角株に親しんでいただこうと思った矢先に残念のことです。 そして不思議に株はこのような辞められた方が出た後に、再び盛り上がり出すことが多いのが株式市場のいつもの風景なのです。  今は閑散としている本屋さんの店頭に株の本が並び出すのは年明けから春頃くらいでしょうか。 それと私のブログでも昨年は1週間に1万人近い訪問者ガおられたのですが、
最近は少し閑散として7割くらいになりました。 これも大体株の熱気と一致して、私のブログの年中行事になりました。 このデータも株の買い時と一致します。
by 11miyamoto | 2006-12-02 18:40 | 雑感


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