お正月三が日

株式取引がないこの5日間、本当にゆっくりすることができました。 外出は春日大社の初詣だけで、後は家でゆっくり過ごしました。 子供達も孫も今回の正月の帰省はパスで,寂しい反面妻と2人のんびりと過ごすことができ,賑やかな団欒の楽しみは春まで持ち越されました。
家では恒例のウインナーワルツの実況中継を聴き、日頃貯めこんだ囲碁のビデオ番組と読みたかった積読の本を片付けることができました。 正月料理も2人きりなのでささやかな和を中心としたものでしたが、健康で安寧に過ごせる有難さが身に沁みるお正月三が日でした。
いつも正月三が日が来ると思い出す風景は、食べ物がなかった子供の頃のことです。 特に戦中戦後の奈良市は(南の郡部はそうでもなかったようですが)食料事情がひどくて、米も肉も魚も何もなく、あるのは芋とかぼちゃぐらいでした。 そこで絵本のおせち料理の写真を見て、空腹をまぎらわしていた記憶が思い出されるのです。 ようやく念願の本物のおせち料理にありつけたのは、戦後から程遠い中学に入ってからでした。 その後おせち料理なんか不味くてという友達がいてびっくりしたものです。 今や食事情は隔世の観がありますが、食べ物に好き嫌いが何もなく我が家から食べ残しが一切発生しないのは、この体験が大きく影響していると思っています。  私は前にも書きましたが戦争や争いごとが大嫌いなのですが、唯一戦争で味わった物不足(特に食料不足)で物の大切さを知りました。 特に育ち盛りの時に食べ物がないということのつらさは、筆舌に表せないくらいのつらさでした。 そのつらさの記憶が未だに身に沁みていて、どんな食べ物にも感謝の気持ちで食べることができるようになりました。 今はこのような体験を持てたことに(戦争で持てたことには反対ですが)深く感謝しています。
by 11miyamoto | 2007-01-03 18:37 | 雑感


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