トヨタの7、000円前後は絶好の仕込み場

今回紹介しました戦略投資法には、週足チャートが三線上アリアになった時に、株価が13週移動平均線を突き抜ける時に、その13週移動平均線の価格で買う方法(第4話)が一つ。 それと
逆に3線上のアリアから株価が13週移動平均線を下に突き抜けた後、更に下落して52週移動平均線まで落ちてきた時、この52週移動平均線の価格で待ち伏せ買いがあります。
ただしどの銘柄でも良いわけではなく、第4話で紹介した株に限定してほしいのです。 この投資法の最大のポイントは、そこに書きましたように銘柄選びに70%の成功確率がかかっているからです。  ここではその条件を備え、尚且つ状況がぴったりあいそうなのがトヨタ7203です。  2月末にトヨタもキャノンも世界同時株安で、当然ですが下落しました。 ところがそこからこの二つの銘柄は大きく明暗を分けるのです。 方やキャノンは二ヶ月で元の水準を回復し、
今や上場来高値を更新するに至りました。 したがって今は13週移動平均線を再び回復しましたので、再び買い戻して持続の段階にあります。  ところがトヨタは13週移動平均線を切った後の回復が芳しくなく、今は限りなく52週移動平均線に向かっています。 5月10日に7、050円を付けてきました。 後150円ぐらいでタッチする段階です。 絶好の買い場に近づいたと見るべきです。 勿論週の終値でこの52週移動平均線を、100円以上切れば一端ロスカットしていただく必要はありますが、過去の経験則ではその確率は極めて薄いでしょう。 もしここで拾うことが出来れば、1年間で約45%上昇する52週移動平均線に乗っかって株価は上昇していく計算になります。 そんなに上手く計算通りになんかなる訳ないさとお思いの方は事後経過をお楽しみください。 私は逆に一番心配しているのは、キャノンの時のように後50円まで52週移動平均線に迫りながら、そこから反発していくケースの方です。 この50円を惜しんだ為に、結果として今の価格の1、000円を取り逃がしたことになるからです。 余り底値ばかりを狙わず、そこそこの妥協も大切かも知れません。
話は戻りますが、何故キャノンとトヨタはかくも明暗を分けたかの疑問について書いてみます。
これだけを見ますとキャノンに分がありそうに見えるのですが、それは2月末に起こった世界同時株安時の両者の株価に原因があったのです。 トヨタはこの日に上場来高値をつけたのですが、そこへドカンと下落がきたのです。 この前にトヨタの将来を期待して買った人は全部置いていかれました。 これが極端に需給を悪くしたのです。 その後この人達の見切り売りが止まらず、下げがジリジリ続く結果になったのです。 方やキャノンは昨年に高値をつけて、この時点では一服状態でしたので、この後見切り売りも少なく52週移動平均線手前で切り返せたのです。 会社の内容だけでなく、短期的にはこの需給は重要で、一時的には株価の重しになることがあります。 現に今日トヨタの前3月期の決算発表をしました。 営業利益2兆2386億円で前期比19.2%は7期連続で過去最高と文句のない内容でした。 それのも係わらず株価が反応しなかったのは、この短期需給の悪さだと思います。 PERは15.4倍。 こんな美味しい株が大バーゲンセールを今やってくれているのです。

*5月11日(金) 朝の寄り付きの7、040円(52週移動平均線買い)でトヨタを買ってスタートしたことにします。  これでキャノン6、490円(13週移動平均線)と二つの買い方をした株価が今後どのように変化していくのかを追跡していきます。
by 11miyamoto | 2007-05-10 20:57 | テクニカル分析


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