それにしても重い

いつになったらこの日経平均11,000円台の攻防は終わるんだと、ややお疲れ
気味の皆様にここで現在の日経平均のおさらいをしてみたいと思います。

この長い袋小路に入りこんだスタートは、今年4月26日に今年最高値の12,196円
を付けた日からです。
その後11日間で1,706円という凄い下げを5月17日に記録して上のボーダーライン
と下のサポートラインを形成し,典型的な三角持ち合いを誕生させました。
それから7ヶ月弱に渉り未だにこの幅の中でもがき苦しんでいる訳です。
株が上がる時は必ずこのように上昇した後に、ボックス圏を形成して踊り場をつくり
再び上昇(まれには下落)していくパターンとなります。
今現在上のボーダーラインはだんだん下がってきて、11,500円前後まで下りてきています。
もしこのボーダーラインを突き抜けますと、飛行機が雲の上に出たような展開になるのです。
11月2日に陽転した時に、このボーダーライン突破の様子を見せました。
しかし余りに急な上昇でしたので、ここは一旦跳ね返されるというコメントをしたのですが
その前の3本の移動平均で頓挫してしまいました。

そして再び明日からもう一度再チャレンジを試みるものと思われますが、その実現の時期は多分11月末辺りが濃厚と見ています。
そしてこの殻を破った次の試練が日経平均13,000円(今年12月末現在)のボーダーラインです。
このボーダーラインはバブルの頂点につけた1989年12月の38,915円を頂点と
した現在まで一度もこの線を抜いたことがないボーダーラインなのです。
アメリカやその他の国の株価に較べ、日本の株価が何故かくも重いのかは、このバブルの
負の遺産を15年にも渉って引きずっているからなのです。
1度バブルを経験しますと、かくのごとくながきに渉り苦しめられることになります。
 
ただこの重い負の遺産ももしここでボックス圏から抜け出せば、俄然射程距離内に来春
から入ってくることになります。
チャートにミラーチャートという言葉があります。
歴史は繰り返すといわれますが、チャートは裏返しで繰り返されるというのです。
昨年4月を底として裏返しますと、丁度来春辺りが15,000円となり、この負の遺産を
クリアするレベルに出てくるのです。
ここはそういった気長な気持ちで相場と付き合ってください。
by 11miyamoto | 2004-11-09 18:45


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